10月30日、大島に瀬戸内国際芸術祭2019を見に行ってきました。 大島は、島のほぼ全域が国立ハンセン病療養所「大島青松園」で、ハンセン病の治療を終えた入所者が今も暮らしています。1996年に「らい予防法」が廃止されるまで国の誤った施策により故郷や家族から強制的に引き離され続けてきました。瀬戸内国際芸術祭の開催地の一つとして選ばれたことをきっかけに、アート作品、ギャラリーやカフェが誕生、様々な交流が生まれてきているそうです。 見学客もあまり多くはなく、外国人も少なかったように思います。又、皆さん大島の歴史的背景を理解した上で見学しているためか、静かに、粛々と見学している感じでした。 大島に渡る官用船。無料で乗船出来ます。 (高松港桟橋にて) 納骨堂 (この島で死んだ人は、死んでも島からは出られませんでした。) 風の舞:展示作品ではありません。 (約1,000人のボランティアの協力で作られたモニュメント。亡くなられた入所者を火葬し納骨した残りの骨を納めています。大島で生涯を終えざるをえなかった人々の魂が死後に風に乗って島を離れ、自由に解き放たれるようにとの願いが込められています。) 未完?の風の舞 風の舞の横にある観音像 なにかむなしく感じられました。 リングワンデルング (北の山に作られた周路。その途中から瀬戸内の島を望む。) 周路の途中に突如現れたアート 歩みきたりて (つながりの家)GALLERY15「海のこだま」 「Nさんの人生・大島七十年」…木製便器の部屋… (直接的に心に響く絵巻物でした。文章を読みながら見てください。) 森の小径 青空水族館 涙を流す人魚(青空水族館) 水中の多様な生きもの空間(青空水族館) 漂流物や廃材を使った造形(青空水族館) 漂流物や廃材を使った造形(青空水族館) この他、写真撮影が出来なかった展示が少し有りましたが、全体的に、見終わって何か心が重かったような気がします。でも、このような負の遺産を見つめるのも芸術なのでしょう。