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10月, 2019の投稿を表示しています

瀬戸内国際芸術祭2019(犬島):Setouchi Triennale 2019 in Inujima

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 10月22日、犬島に瀬戸内国際芸術祭2019を見に行ってきました。この日は即位礼正殿の儀の行われる日で休日でしたが、朝天気予報を確認すると快晴の予報だったので行くことにしました。連絡船が出る宝伝港は辺鄙な所で、公共交通機関は有るには有るのですがかなり不便で、休日でもこんな所に行く人は少ないだろう、という読みで行ったのですが、間違いでした。  11時発の船に乗る予定だったのですが、港にはすでに大勢の人が並んで乗船を待っていました。定員60名ほどの小さな連絡船で、1回では全員を乗せることが出来ず、臨時便が出ていました。  直島や豊島に比べると、総人数は少ないのでしょうが、小さな犬島にとってはかなりの人口密度であったと思います。  犬島には銅の精錬所である「犬島精錬所」が1909年に開設され、最盛期には5000人から6000人余りの人が生活していましたが、銅の価格が大暴落し、わずか10年で操業を終えました。現在の人口は約50人ですが近代産業遺産である精錬所跡を美術館として再生、保存し、現在ではアートの島として脚光を浴びているそうです。  犬島の写真を載せます。ここは時間に余裕が有ったので徒歩でゆっくり廻りました。 犬島精錬所美術館の広い庭  内部は写真撮影不可だったので、外部の遺構の写真のみです。  海岸で子供たちが遊び、のどかな瀬戸内の風景です。 石職人の家跡/太古の声を聴くように、昨日の声を聴く S邸/コンタクトレンズ  (全景) A邸/イエローフラワードリーム 定紋石:展示作品ではありません。 大阪夏の陣の後、徳川家康は西国大名等に命じて大阪城の修復を行わせました。 石垣は良質で大きな立派なものが喜ばれたそうで、工事を請け負った大名は 自分の紋を石に刻み込んで出したらしく、その石のことを「定紋石」と呼んでいます。 犬島にはその定紋石の残石が残っており、左巻きに三つ巴の紋が彫られています。 犬島は当時から良質な石材の産出場所でした。 (写真右下の石に定紋が見えますでしょうか?) (何故か、お賽銭が貼り付けられたり乗せられたりしていました。) 中の谷東屋 無題(C邸の花) I邸/Self-loop  I邸の庭

瀬戸内国際芸術祭2019(本島):Setouchi Triennale 2019 in Honjima

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 10月16日、粟島、高見島、本島の三島に瀬戸内国際芸術祭2019を見に行ってきました。快晴に恵まれました。  本島の写真を載せます。ここは時間に余裕が有ったので自転車でゆっくり廻りました。 そらあみ<島巡り> 漆喰・鰻絵かんばんプロジェクト 来迎寺山門から瀬戸内海を望む。 展示作品ではありませんが、映画のロケ地になったそうです。 咸臨の家 Vertrek「出航」 恋の道 産屋から、殯屋から 善根湯×版築プロジェクト 笠島-黒と赤の家   Moony tunes 水の下の空 本島の海岸から見た瀬戸大橋  1日で3島を廻るのはさすがにしんどいですね。  特に、こういう芸術作品は、一つ一つを時間をかけて見なければ本当の良さは分からないのではないか、という思いが募りました。  龍安寺の石庭なんかも、半日くらいたたずんで鑑賞しないと本当の良さは分からないのと一緒でしょうね。  駆け足で3島を巡って最後に思った感想です。

瀬戸内国際芸術祭2019(高見島):Setouchi Triennale 2019 in Takamijima

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 10月16日、粟島、高見島、本島の三島に瀬戸内国際芸術祭2019を見に行ってきました。快晴に恵まれました。  高見島の写真を載せます。徒歩で廻りましたが、粟島と同じく、速足での鑑賞になってしまいました。 積みかさなる白と空白 keep a record まなうらの景色 内在するモノたちへ  過日の同居 うつりかわりの家 家の"メメント・モリ"(2階部分) 除虫菊の家/静かに過ぎてゆく     除虫菊の家/はなのこえ・こころのいろ 展示作品の有る斜面にへばりついた民家から瀬戸内を望む。 向こうに見えるのは丸亀市と讃岐富士 光を反射して輝く波頭と瀬戸内の島々 瀬戸大橋と貨物船 海と瀬戸大橋と空  瀬戸内の小島は平地がほとんど無く、急な斜面にへばりつく様に民家が有ります。そこで様々な展示がなされていたのですが、急な坂を登って辿り着くまでが大変でした。  今はその様な民家に住んでいる人はいない、ということでしたが、昔の人、特に年寄りは大変だったんだろうな、と思いを馳せました。

瀬戸内国際芸術祭2019(粟島):Setouchi Triennale 2019 in Awashima

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 10月16日、粟島、高見島、本島の三島に瀬戸内国際芸術祭2019を見に行ってきました。  前回の女木島、男木島と違い、素晴らしい快晴に恵まれました。  高速船だったので結構揺れが大きく、デッキに出ると波しぶきがかかりましたが、この辺りの瀬戸内の島々を望む景色は実に素晴らしく、1988年に全線開通した瀬戸大橋も景観の中に溶け込んでいました。  個々の芸術作品だけを鑑賞するだけではなく、このような自然、及び瀬戸内の島々の歴史や文化を感じながら芸術祭を楽しむ、という意味が分かったような気がしました。  粟島の写真を載せます。徒歩で廻りましたが、連絡船の時間の関係で、速足での鑑賞になってしまいました。 高速船の波しぶき、小さな漁船、瀬戸大橋と島々、青い空と白い雲 粟島海洋記念館(日本初の海員養成学校跡)を船から望む 瀬戸内海底探査船美術館プロジェクトの一つ 種は船プロジェクト 粟島海洋記念館 粟島海洋記念館内部:TARA タラ号は「気候変動や海洋汚染の生態系への影響を調査し共有する」科学探査船。 その活動記録や、タラ号乗船アーティストの作品を鑑賞し、疑似体験をする。 海底の汚染を表現  クジラとプラスチックごみを表現  死滅しつつある海洋生物を表現 粟島芸術家村:洞窟と壁画  壁画 展示物ではありませんが、民家の前に見事な花が咲いていました。 思考の輪郭 過ぎ去った子供達の歌 (廃校になった小学校の運動場にて)  (校舎の中にて)  (校舎の屋上から、向かいに見えるのは四国本土) ナイト&ディ(人生は続く)/この家の貴女に贈る花束 ヒキコモリ  この潜望鏡から島外の様子を望めます。 展示作品ではありませんが、港にある「ピンコロ地蔵」 お婆さんがお賽銭をあげて拝んでいました。  小さな島で、作品展示も多くはなかったですが、多くの観光客が訪れていました。  外国人観光客も多かったですが、皆さんすごいエネルギーですね。